維新の党は22日、大阪市内で昨年9月の結党後初めての党大会を開く。
同党は橋下徹最高顧問(大阪市長)が進める「大阪都構想」を「1丁目1番地」(松野頼久幹事長)と位置付け
5月17日に行われる見通しの住民投票に全党を挙げて臨む構えで、今後の命運を左右するヤマ場を迎える。
党大会では大阪都構想の実現や連合をはじめとする
各種団体との政策論議を積極的に行うことなどを明記した2015年活動方針を採択。
江田憲司代表が4月の統一地方選勝利に向け「身を切る改革」を訴えるほか、橋下氏が都構想実現に向けた決意を語る。
自民党が誇る強固な地方組織や民主党にとっての連合のような支持団体を持たない維新は
橋下氏の強力な発信力と突破力を武器に党勢を拡大してきた。
橋下氏に近い大阪系の国会議員は都構想の実現に筋道を付け、来年夏の参院選の比例代表に橋下氏を担ぎ出す戦略を描いている。
しかし、橋下氏は1月、都構想が住民投票で否決された場合「政治家を辞める」と政界引退に言及。
結果次第では、橋下氏の個人人気に頼ってきた同党が最大の武器を失うことになりかねない。
また、民主党を巻き込んだ政界再編を視野に連合とも接触する江田氏と
連合傘下の官公労へのアレルギーが根強い大阪系とのズレは埋まっていない。
橋下氏が政界を引退した場合、「江田代表では党をまとめられない。一波乱あるだろう」と党内政局が起こる可能性を指摘する声もあり
維新にとっては党の存亡を懸けた住民投票になりそうだ。(2015/02/21-14:21)
以下ソース
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2015022100173