少し前に「マウンティング女子」という言葉が流行りましたね。
マウンティング女子とは、常に相手より優位に立とうとして、自分が上だとアピールする女性のこと。
沢尻エリカ主演のドラマ『ファーストクラス』では、女性同士のマウンティング合戦が繰り広げられ、話題になりました。
瀧波ユカリ・犬山紙子共著の『女は笑顔で殴り合う』もまさにその女子のマウンティングをテーマにした本です。
世の女性たちからしても「いるいるーこういう人!」と共感し
また「あれ、私マウンティング女子になってるかも?」と自らを省みるきっかけになったという人もいたそう。
しかしいっぽうで、「マウンティング女子」という言葉に嫌気がさしてきたという女性もちらほら。
知り合いの女性が、こんな話をしていました。
「身近に、“なんでもかんでもマウンティング認定する人”がいるんです」
どういうこと?と思って話を聞いてみると、彼女の身の回りで、発言の言葉尻を捉えて
“なんでもかんでもマウンティング女子”とレッテルを貼る人がいるそうなのです。
「体型の話になったときに『水泳やってたから肩幅ちょっと広いんだよね』と言ったんです。
そうしたらその相手が『え、別に広くなくない? そうやって言って否定してもらいたいんでしょ。
マウンティング女子じゃん(笑)』って言われてしまって。
私は本当にそんなつもりじゃなかったし、何の気なしに言っただけなのに。」
常にこの調子で、コンプレックスを話せば「否定してほしいの?」
自分の経験談を話せば「自慢?」という風に
何を言ってもマウンティング、マウンティング。
彼女はその子と喋る時にはいつも気を使わなくてはいけなくなり、会話が苦痛になってしまったそうです。
しかも問題はそれだけでは終わりませんでした。
「そのうちに他の人としゃべるときにもすごく神経を使うようになってしまって。
『今のってマウンティングと思われたかな?』と考え始めると不安で、なかなか自分の話をする気になれないんです。」
誰と話す場合でも常に「自分がマウンティング女子になっていないか?」を気にしてしまい
会話を素直に楽しめなくなってしまった彼女。
さらに困ったことには、次第に他の人の発言がマウンティングに聞こえるようになってしまったのです。
「自分が『これはマウンティングに思われ