アメリカ軍は過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルについて
イラク軍など2万人規模の地上部隊を組織し、ことし4月にも奪還作戦を開始する方針を明らかにしました。
イラク第2の都市モスルは去年6月、過激派組織ISが制圧して以降、勢力を拡大する拠点の1つとされ
ISの壊滅を目指すアメリカ軍などはイラクでの戦いの鍵を握るとしてモスルの奪還に向けた準備を進めています。
このモスルの奪還作戦について、アメリカ中央軍の当局者は19日、記者団に対し
暑さなどで作戦の実行が難しくなる真夏を前に始めたいとして
ことし4月か5月に開始する方針だと明らかにしました。
アメリカ軍は、モスルを支配するISの戦闘員は最大で2000人規模と分析しています。
これに対し、アメリカ軍は作戦を実行するイラク軍やクルド人部隊をイラク国内の施設で訓練し
さらに地元の警察部隊などを加えて2万人から2万5000人規模の地上部隊を組織する予定だということです。
しかし、住宅地にISの戦闘員が潜む都市部での作戦は大きな困難を伴うとみられており
イラク軍などへの訓練が進まなければ、作戦の時期は遅れる可能性があるとしています。
アメリカ軍は空爆や情報収集活動など最大限の支援をするとしており
モスルへの作戦をきっかけにISに支配されている地域の本格的な奪還に乗り出したい考えです。
以下ソース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150220/t10015606231000.html