それは 剣と言うには
あまりにも大きすぎた
大きく ぶ厚く 重く
そして大雑把すぎた
それは正に 鉄塊だった
ベルセルクとは、三浦建太郎による漫画。
1989年よりヤングアニマルにて連載中。
単行本は現在42巻まで発売、累計発行部数は約6000万部。
連載を追うごとに劇的に向上する画力・その緻密な書き込みと重厚な画にマッチする複雑な世界観・各キャラクターの内面とその闇・回を重ねるごとに広がる謎が読者を引きつけている人気漫画。
だがストーリーは拡大していくばかりで収束する気配がなく、さらにその緻密すぎる作画(例:1つの見開きを画くだけで1日費やす)や作者の疲労が原因で年に一桁程度しか掲載されないため、進行速度が非常に遅くなっている。
そのため、『HUNTER×HUNTER』や『BASTARD』、『ガラスの仮面』などと並んでファンから完結が危ぶまれていたが、
2021年5月20日、作者の三浦建太郎が同年5月6日に他界した事が発表された。
一時はそのまま未完に終わると見られていたが、翌年2022年6月から三浦氏が生前話していたストーリー構造やメモを元に連載再開することが発表された。
作画は三浦氏の弟子たちが所属するスタジオ我画、監修を三浦氏の古くからの親友で、最終回までの構想を聞かされていた漫画家の森恒二氏が務める。*1
メディアミックスの際、主題歌および劇中歌には平沢進が必ずといって良いほど起用される。
TVアニメ第一期では劇伴も担当していた。
第13巻は伝説の鬱巻(後述)。
【本当に簡単なあらすじ】
使徒と呼ばれる人外の化け物がはびこる世界で、大剣を担いだ主人公ガッツは妖精のパックと出会う。
彼はグリフィスという男を殺す旅をしていた………
【登場人物】
ガッツ
主人公。右目と左腕を失った全身傷だらけの隻眼隻腕の剣士。
身の丈を超えるほどの巨大な剣を使いこなし、黒髪黒目に黒い胴当て黒いズボン黒いマントと全身黒づくめ。
その凄まじいまでの強さと黒ずくめの風貌から『黒い剣士』の異名を持つ。
首筋に「生贄の烙印」を刻まれたことによって悪霊・妖魔が蠢く「狭間の世界」を生きる。
失った左手は大砲や手回し式ボウガンを仕込んだ鋼鉄の義手になっており、他にも投げナイフや炸裂弾など様々な武器を隠し持っている。
一章(1〜3巻)の言動はおよそ主人公のものとは思えないものだが、それにはガッツの過去が関係していた。
グリフィス
もう一人の主人公。
かつてのガッツの親友。
平民の生まれでありながら一国の王になる夢を持つ。
傭兵団『鷹の団』の隊長であり美しい顔立ちをしており際立ったカリスマ性を持つ。
赤い人面石『ベヘリット』を持っているが、それが意味するものは……
キャスカ
ヒロイン。鷹の団古参の一人であり、グリフィスに対し崇拝に近い信頼を寄せている。
ガッツの入団当初彼に反発し嫉妬を抱いていたが、共に戦地をくぐり抜けていくうちに彼のことを認めていく。しかし……