ぐだぐだと #974

974名無しさん@Next2ch:2025/07/14(月) 13:29:54.22 ID:4llpFhhM

アカエイ(学名:Red stingray)は、軟骨魚綱エイ目トビエイ亜目アカエイ科に属するエイの一種。

【概要】
別名エイ(各地)、アカエ(関西)、エブタ(和歌山県)、アカマンタ(沖縄県)、アカヨ、ホンエイ、オレンジエイなど。
英語圏ではsting ray(スティングレイ)と呼ばれている。
全長は120cmほどで、まれに200cm近くに達する個体もいる。

背面は名前の通り赤褐色をしており、腹面は白いが、鰭や尾など辺縁部が黄色―オレンジ色になる点で近縁種と区別できる。


【生態】
北海道南部から東南アジアまで、東アジア沿岸域に広く分布している。
おもに浅い海の砂底に生息し、分布域では目にする機会が多い。
河口などの汽水域に侵入することもある。
普段は砂底に浅く潜り、目と噴水孔、尾だけを砂の上に出す。泳ぐ時には左右の胸ひれを波打たせ、海底近くを羽ばたくように泳ぐ。
特に春から夏にかけては産卵のため浅瀬に集まるためより見かけやすくなる。

食性は肉食性で、貝類、頭足類、多毛類、甲殻類、魚類を食べる。
アサリなどの漁場では食害を引き起こすこともある。

繁殖形態は多くの軟骨魚類に見られる卵胎生と呼ばれる形態で、メスは交尾後に体内で卵を孵化させ、春から夏にかけて浅海で5-10匹の稚魚を出産する。稚魚は体長10センチメートルほどで、背面も腹面も一様に淡褐色だが、体型は親と同じである。


【毒棘】
英名「スティングレイ」の「stingray毒針を刺すエイ」たる所以である。
尾に毒の棘があり、触れたりして刺激を受けると鞭のように尻尾を振い棘を突き刺す。
毒はタンパク質性で、細胞を破壊する作用があり、刺されるとハンマーの尖った部分で殴られるような激痛や腫れ、炎症に襲われ、吐き気やけいれん、発熱を引き起こし、重篤化すると血圧低下や呼吸困難を起こし最悪の場合は死に至る。特にアレルギー体質の人はアナフィラキシーショックを起こす危険性もある。
2006年にはオーストラリアで「クロコダイル・ハンター」の異名で知られていたオーストラリアの環境保護活動家スティーブ・アーウィンがドキュメンタリー番組の収録中にこのエイに胸を刺されたことで亡くなっている。他にも2016年にシンガポールの閉館した水族館で飼育員が刺されて亡くなっている。


先述したように春から夏にかけては浅瀬の砂底に潜っていることが多いため気づかずに刺される事故が起こりやすい。生体が死んでも毒は消えないので、見かけても絶対に棘に触らないように。
棘にはノコギリ状の返しがついているため無理に引き抜くと傷口が広がってしまう。

万が一刺された場合は傷口を清潔なガーゼなどで覆い、毒を吸い出すか絞り出し、患部を43℃程度のお湯に30分以上浸すと毒が失活して痛みが和らぐので、応急処置をしたら病院に行こう。

なお毒は同種には効かないらしく、仲間の棘が刺さったまま泳いでいることもある。

ちなみにエイ最大種であるマンタ(オニイトマキエイ)は毒棘が退化していて、刺される心配はない。その上性格はおとなしく、好奇心が旺盛で人懐っこいためダイバーの間では非常に高い人気を誇る。



【天敵】
天敵はサメ類で、特にシュモクザメが天敵。毒棘もシュモクザメには通用しないようで、T字状の頭で押さえつけられ、殴打されて食べられてしまうという。

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