光とは、可視光線の一種で電磁波と呼ばれるもの。
光というと、赤外線や紫外線を含めることが多い。
まず可視光線としての光の特徴は、「見える」ということ。
文字のとおりだが、これのおかげで人間はものの形や色を認識できる。
普通の可視光線(蛍光灯や太陽から発せられるそのもの)は白色に見えるが、多数の色が混じり白色のように見えている。
これはプリズムを使うことで確かめることができ、この色が広がっている状態を光の分散といい、光の帯をスペクトルという。
このスペクトルから、「発光物体が一体なんの物質か?」ということを判断することも可能。
そのときは分光器という器具を使用する。
また、プリズムに通した光をスリットに通し、もう一度プリズムを通すと分散しなくなる。
この状態を単色光という。
通常の光は横波が幾重にも重なって光を形成している為、スリット(細い格子状の隙間)を用いることで単一の横波の光をつくることができ、この状態の光を偏光という。
因みに偏光する際に使う板を普通は偏光板といい、当然ながら暗くなる。
ある間隔でスリットをふたつあけて光を通し、スクリーンに映すことで光の回折・干渉を観ることができる。
スクリーンには縞模様に光が映り、スクリーンまでの距離、スリット同士の距離等でスクリーンに映る光の明暗を計算できる。
なお、晴れた日の青空等は太陽光が大気中の様々な分子にぶつかり、あらゆる方向へ進む光の散乱という現象が起こり、その中でも青い光が散乱されやすい為に青空に見える。
また夕日は、昼間に比べ太陽と人間の位置が遠い為、散乱されやすい青よりもされにくい赤の光が届く為赤く見える。
ここまでが波としての光の性質。
光には波動性と同時に粒子性を持ち合わせる為、光子とも呼ばれる。
普通、波の性質を強めて光をいう場合「光波」、粒子の性質を強める場合「光子」と呼ぶ。
光子としての光は、「光電効果」によって認識された。
光電効果は簡単にいうと、金属に光を当てると電子が飛び出す、というもので、これは光が完全な波だとすると説明がつかない現象だった。
可視光線としての光以外に、可視光線よりも波長の長い赤外線、波長の短い紫外線が存在する。
赤外線はよく聞く言葉で、身の回りに多く存在する。赤外線には
「近赤外線」
「中赤外線」
「遠赤外線」
が存在する。
近赤外線
可視光線に近い不可視光線で、ビデオカメラ等で見ることができる。
リモコンの先端のそれが近赤外線で、監視カメラの夜間仕様は近赤外線を光源としている。
因みにリモコンの送信部分を携帯のカメラで撮ってみると光が見える。
中赤外線
赤外線と単に言った場合に主に指す。
化学における物質の定性分析(どんな成分が含まれるかを調べる。同定とも)等に使われる。
遠赤外線
電波に近く、物体から必ず放出されていて、高温のものほど多く放出する。
サーモグラフィ等。
紫外線も多く存在している。UV(ウルトラバイオレット)とも。種類は
UVA
UVB
UVC
真空紫外線
極端紫外線
等がある。
UVAは太陽光に含まれる紫外線の中にあるUVAを100とすると、5.6ほどが通過してくる。
皮膚の深くまで浸透し、UVBによって発生したメラニンを酸化させて褐色にする。
UVBは0.5ほどが通過。所謂日焼けの原因。
UVCは生体に対し、最高の破壊性を持つ危険なもの。
しかしオゾン層に吸収される為、あ