おちゅ
おじいさん(現おばあさん)はおじいさんの旦那さんの頼みで性転換をすることにしました
「自分は異性愛者であり男のお前を愛することはできない」と聞いたおじいさん(当時はお兄さん)はそれならば性別を変えれば問題ないと決意したのです
おじいさんの旦那さんは在野のマッドサイエンティストだったのでふたりは早速性転換に向けた研究を開始しました
ああでもないこうでもないと日々話し合っては試作を繰り返すうち一年が過ぎ二年が経ちお兄さんたちは立派なおじいさんになっていました
長い年月をかけて研究は成功しふたりはめでたく夫婦となることができました
おじいさんの旦那さんの好物のからあげを食べながらふたりは感慨に浸ります
「自分は異性愛者だと思っていたけどお前と暮らした数十年はなにものにもかえがたい時間だったよ」
これがおばあさん(元おじいさん)の旦那さんの最期の言葉になりました
今もおばあさんはからあげを揚げます
時々それを近所のおねえちゃんに振る舞うのが生き甲斐だそうです