アジアというよりヨーロッパではないという感じ?
フィン人は、身体的形質こそサーミ人とエストニア人とともにスウェーデン人やノルウェーなどと同様に典型的なゲルマン系の容貌とされる金髪碧眼が多い北ヨーロッパ系コーカソイドに属しているが、言語的にはルーツが明らかに異なる。
遺伝学的には母系のミトコンドリアDNAはヨーロッパの民族にみられるハプログループH、U、J、Tが多いが、古いヨーロッパの民族のミトコンドリアDNAを多く保有しているとされる。一方、父系のY染色体ハプログループは北アジアのモンゴロイドに広範にみられる系統のハプログループN (Y染色体)が圧倒的であり、このハプログループN系統は東アジア北部で生まれ、シベリアを経由しヨーロッパまで分布を広げていったとされる(N系列は遼河文明人からも発見される[5])。フィン人のY染色体ハプログループの割合はN1a1 (61%), I (29%), R1a (5%) , R1b (3.5%)である