鹿こあいねぇ
ではシカの体内に潜む、危険な寄生虫やウイルスについて細かくまとめます。
・肉胞子虫
岐阜大学の研究によると、野生のシカに60頭中54頭前後の90%程と非常に高い割合で寄生している寄生虫で、嘔吐下痢症や食中毒を引き起こす危険があります。
・槍形吸虫
聞いた事がある方もいらっしゃると思いますが、成長に合わせて寄生先を変え、一生のほとんどを寄生主の体内で過ごす寄生中です。人間に寄生すると肝臓に移動し、肝炎や胆管炎の原因になります。
・E型肝炎ウイルス
ウイルス性肝炎の一種でA~Eまでの種類があり、2週間から2カ月の潜伏期間を経て症状が現れます。発熱、嘔吐、黄疸等の症状がありますが、妊婦や高齢者が感染すると劇症肝炎を発症する為、死亡するリスクがあります。
・旋毛虫
鹿の筋肉に寄生している寄生虫で、寄生虫を食べてしまった2日以内に腸が感染をおこし下痢や微熱等を起こしますが、ほとんどの人は気付かない場合が多いです。
ただ、その後旋毛虫が筋肉に移動してから症状が始まり、筋肉痛、発熱、顔面のむくみを起こし、咀嚼するのも辛い状態になります。旋毛虫の数が多い場合、心臓や脳まで移動する場合がありますので、心不全、不整脈で命を失う危険性があります。