>>393
はぁんこあい
肝臓には、その大きな機能の一つに「解毒」というものがある。
有害な物質が人体へ侵入した際に、それを分解して無毒化する機能である。
墨は、それが顔料インクであろうと染料インクであろうと、本来、人体にとっては不必要なもので、多量に体内へ取り込まれれば有害でもある。
昨今流行の「天然素材を主としているのでカラダに優しい」などと銘打たれたオーガニックインクや、低アレルギーインクなども、決して無害なわけではなく「旧来のインクに比べれば害が少ないという言い方はできる」というに過ぎない。
インクは本来、人体には存在せず、また人体に必要もない物質である。それを皮下に刺して身体に取り込めば、肝臓はインクを無毒化するために、フルパワーで働き始める。
しかし、タトゥーのインクは永続的に皮下に存在し続けるもの。そのため、肝臓は必然的にオーバーロードの状態が続くこととなり、炎症を起こしやすくなる。そうしたところへ何らかの形でウイルスなどが侵入すれば、肝臓は一気にダメージを受け、肝炎を発症することとなる。
本来、身体にインクが入っていなければ、肝臓には解毒機能に余裕があるため、有害な物質やウイルスが入っても解毒されるため、そう簡単に肝炎にまで至らないもの。
しかし、皮下にインクがあると、常に休みなく肝臓は働き続けることとなるため、肝機能が低下し、体内にちょっとしたウイルスが入っただけでも対処しきれず、肝炎を発症しやすくなる。