ダンサーインザダーク
ざっとしたあらすじ
主人公は一人で息子を育てるシングルマザー、セルマ
チェコスロバキアからアメリカへの貧しい移民であり
遺伝性の目の病気を持っていて盲目になりかかっている
しかも息子も同じ病気を持って生まれているために、
早く手術を受けさせなければ、彼女のように盲目になる道を辿る運命
手術が有効なリミットがあるため、セルマは衰えてゆく視力のことを周りの協力も得て隠し
工場で必死に働き、手術費用を貯めている
彼女が働く間、息子を預かってくれるのは隣人の警官とその妻
そんな周りの助けもあり、辛い生活をミュージカルに置き換えたりすること、何より息子への想いで日々の苦しみに耐えていた
しかしとうとう視力低下による破綻が来て工場でミス、仕事をクビになってしまう
唯一の救いは手術費用が貯まり、息子は盲目への道からは遠ざけられそうなことだ
しかし、なんとすべてをかけて貯めたお金が消え失せている
信頼して手術費用の件を話していた警官の仕業ではないかと思い、彼女は直談判にゆく
警官は妻による浪費の穴埋めに彼女の大事な金を盗んでいた
金を返そうとしない警官ともみ合いになり、
彼が取り出した拳銃が暴発、警官は瀕死の重傷を負う
苦しい息の下でとどめをさすよう懇願する警官
彼女はその頼みを聞いてとどめの一発
金は取り戻せたもののすぐに逮捕され
警官殺しの裁判は不利に進み、セルマに死刑(絞首刑)の判決が出る
セルマの場合、有能な弁護士を立て裁判をやり直せば死刑の判決を覆せる可能性は充分にあった
彼女の友人はそう説得し、セルマを助けようとするが
弁護士を立てる費用は息子の手術費用を当てることになる
彼女が助かることは即ち息子の手術の最後のチャンスを奪い、彼女と同じ盲目の道へ進ませることになる
彼女は息子への愛を選択して死刑台へ向かうことに……
死刑台へ向かうセルマが最後に歌った歌には生への執着も込められていたが、
無情にも首に縄を巻かれ顔に黒い布を被されたセルマの足元の床が開き、吊される所でEND