好井さんが、若手芸人で集まって鍋をしようという事になり、養成所から1番近い芸人の家に行く事になりました。その芸人の家は、共同トイレに共同玄関というすごく古いアパートでした。鍋パーティーも盛り上がり、楽しい一時を過ごしました。そして、朝方4時頃に好井さんがトイレに行くために、一階へ下りていきました。
すると、なぜか共同玄関の扉が開いていました。そして、その玄関の外で黄色いパーカーを着た男が辺りをキョロキョロしながら、ふらついていました。好井さんと目が合うと『おはようございます』と大きな声で挨拶されました。養成所も近いし、後輩かなと思い、『おはようございます』と挨拶を返したそうです。トイレを済ませ、部屋に戻り、数分すると、今度は同期の仲間がトイレに行き帰ってきました。その同期が部屋に戻ってくると『下で黄色いパーカーを着た奴と会ったんだけど、ピョンピョン跳ねながら挨拶してきたんだよ!』と言い、その同期も後輩かなと思い挨拶したそうです。
それから数時間後、みんな眠りについた後、同期の子が慌てて好井さんを起こしてテレビを見ろと言いました。テレビでは、ちょうど朝のニュースが流れていました。テレビには、その共同マンションのすぐ近くが映っていました。ニュースの内容は、その共同マンションの近所で通り魔事件の報道でした。
黄色いパーカーを着た男が、次々と包丁で人を刺していったそうです。警察の事情聴取によると、その黄色いパーカーの男は
『挨拶を返さなかったから、刺した』
と供述したそうです。