801サロン@チラシの裏避難所 698枚目 #236

236名無しさん@Next2ch:2016/04/09(土) 19:38:53.41 ID:1VAhaZ1z

133: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/05(日) 02:03:19.059 ID:xYUJsJUJ0.net
とある若者たちのグループが、海外旅行へと出かけた。
彼らが行った国は都心部の発展がめざましく、超高層ビルもいくつか見受けられた。
そこで若者たちは、一生の思い出だからと奮発し、なんと100階以上もある高級ホテルに泊まることにした。
ここまで来たのなら、もちろん100階に泊まってみたい。
幸い100階の部屋はがら空きだったので、彼らは100階の1号室に泊まることにした。
「すげー、こんな桁数多い部屋番号見たことねえよ俺……」
そんなことで無邪気にはしゃぎながら、彼らは高速エレベーターを使って部屋に向かう。
部屋の内装はとても綺麗だったし、何より景色が最高だった。
国中を見渡せるんじゃないかと思うような絶景に、彼らは大喜びした。

しかし、旅行2日目にその恐怖はやってきた。
彼らがホテルに帰ってくると、何やら電灯が薄暗い。 フロントで話を聞くと、なんと停電とのこと。
非常電源はあるのだが、高速エレベーターは使えない。
部屋までは階段で行って欲しい、と言われて、若者たちは絶望した。
こうなることを恐れて、100階はがら空きだったのか……
「100階まで階段とか無理ですよ……1階にもうひとつ部屋取れませんか?」
「残念ですが、20部屋全て埋まっております。 50階くらいまでは一階と同じですよ」

どうせ50階までは上がるのだったら、部屋代がもったいない。
これも旅の思い出、100階登り切ってやろうじゃないか。
そう決意した若者たちは、気を紛らわすために、一階上がるごとに怖い話をして登っていくことにした。
全部で百物語というわけだ。

そして彼らは怪談を語りながら階段を上がり続け、脚がパンパンになりながらもなんとか99階まで到達することができた。
疲労困憊の若者たちに、リーダーが言う。

「みんな、これから話す最後の怪談は、本当に怖い話だ。 なんたって百物語のラストだからな」
みな、彼の尋常ではない雰囲気に、息を呑んで聞き入った。

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