801サロン@チラシの裏避難所 486枚目 #612

612名無しさん@Next2ch:2015/11/30(月) 09:29:14.41 ID:???

(※続き)

しかし、この手の賠償額は、勾留一日当たり最高額が1万2500円と決まっており、
私がどれほど頑張っても、得られるのは最大で計11万2500円なのです。
これをはした金と呼ぶつもりはありませんが、今回の一連の出来事を
水に流すのにふさわしい金額とはとても思えません。

勾留中の9日間、警察は被疑者の心を全力で折りにかかります。
そのための手口や留置場内の様相は、時に筆舌(ひつぜつ)に尽くしがたく、
歪(いびつ)で滑稽(こっけい)なものでした。

「これでは多くの人間が、楽になりたいがために、嘘の自白を選択しかねない」と、驚愕(きょうがく)しながら思ったものです。

こうした、留置場の中だからこそ体験できたこと、知ったことは、あまりにも興味深い事象ばかりでした。
私がこの理不尽な9日間を耐えしのぐことができたのも、ひとえに物書きとしての興味と関心、
そして警察と検察への大きな怒りが原動力となったからです。

留置場内では、実に個性豊かな人たちと生活を共にしました。
後に詳しく述べることになりますが、最初に房に放り込まれたときには、
日本語の上手なイラン人の方、とあるグループの幹部だったという方、
そして初老のホームレスの方の3人と同房になりました。
それまでの生活では、まず接点がなかった皆さんには、房での“先輩”として
勾留生活を乗り切るすべを教えられ、助けられたものです。

もちろん、実際に悪事に手を染めたから、そこにいる人もいます。
しかし、繰り返しになりますが、これは罪の有無にかかわらず、
今この記事を読んでいるすべての人の身に起こり得ることだと身をもって知ることになりました。

というわけで、しばらく週プレの誌面をお借りして、
「閉じ込められた9日間」に起こったことの全容を、
できるかぎりつづっていきたいと思います。
(編集協力/友清 哲 撮影/山本尚明)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151130-00057464-playboyz-soci
※シリーズ連載だから今回はここまで?

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