>>95
「なにここ」
と、ふと聞こえた声に顔を上げればBが顔をしかめてノートパソコンを閉じるところだった。
いつも通りのリビングにどこか重苦しい沈黙が落ちる。Aはパチクリと目を瞬かせて目の前の彼に無言で説明を促した。
一分。二分。再度の沈黙。後、Bは深くため息をついた。
「なんでもねーよ」
「なんでもないということはないでしょう」
パソコンを覗いていたということはネットか、メールか。とにかく彼を不快にさせる何かがあったのだ。
それを取り除いてあげたい、と思う。Aにまだ残る子供のようなその幼気な保護欲をBは鼻で笑って一蹴した。
「ちょっとおかしなスレ見ちまっただけだ。お前が気にすることはなんにもないね」
飽きた