801サロン@チラシの裏避難所 143枚目 #921

921名無しさん@Next2ch:2015/05/19(火) 22:48:44.89 ID:???

真面目に評価してくれると聞いてぇ

 明かりを一切消し去った、暗い寝室の一組の布団の上に寝そべるAの共襟を、Bはぐっと掴み左右に開こうとした。
「B、今日はちょっと……」
 薄く汗の浮く胸が襟の間から覗き、Bがさらにそれを開こうとしたとき、その乱暴な腕をAがやんわりと拒む。
「どうしたんだ?」
 常ならばこのような状況でAは拒むことはない。普段とは異なるその言動に、Bが訝しげに眉根を顰め尋ねる。
「えっとーー」
 Aは何かを言いよどんだあと、結局何も言わずに口を噤んだ。だが、そのような曖昧な態度を許すBではない。
「体調でも優れないのか?」
 気遣わしげな色を含ませた聞き方に、逆にAが焦ったように遮る。
「えっと、違うんだけど……」
「じゃあどうしてだ」

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