一ノ瀬ゆま
実情を言うと、BL業界は今、ドエロいのでなければ大半の出版社編集部は受け付けません。
相当にAV化していて、エロを描かない作家の仕事は無いと言っていい状況です。
私も某出版社に「人間ドラマやお話を描きたいなら他所へ」と言われました。都条例にも出版業界にも複雑な思いです。
一ノ瀬ゆま
ルチルはその中、性描写を極限まで控えて性器の描写を禁止している(白抜きでも不可)希有なレーベルで、ドラマによるBLづくりを丁寧にやっています。
ルチルが倒れたらBLはもはやエロ一辺倒です。みなさまどうぞルチルをよろしくお願い致します…。
一ノ瀬ゆま
もはやストーリーを描いてしまうとBL業界では干されると言っていいです。
エロはページを食いますので、エロをメインにすると結果的に話を描くページはなくなります。
また、ドエロい描写があるとどうしても脳が思考停止に陥り、ストーリーを拒絶するので「会ってエッチ、ケンカ、エッチ」が限界です。
一ノ瀬ゆま
なので、読者さんの脳が思考停止にならない程度にエロをセーブする必要が、ストーリーBLにはあるのです。
ストーリーとドエロはどうしても限られたページの中では共存は難しい。
男性向けのようなドエロに大半の出版社が走っているのは、ドエロが非常に売れるからです。ある意味やむを得ないのです。
一ノ瀬ゆま
ドエロいのがダメだ、という意味ではないです。念のため…。
それ以外が、いま、居場所が無く、絶滅危惧の状態で、ということです …。