『アルスラーン戦記』二次創作規定を修正 同性愛表現の禁止を削除
KAI-YOU.net 4月13日(月)23時49分配信
「同性愛表現の禁止」という規定が波紋を呼んでいた、田中芳樹さんの小説
『アルスラーン戦記』の二次創作に関するガイドラインが、4月13日(月)に修正された。
問題となった「同性愛表現の禁止」に関する条項は、
「その二次的著作物が過激な性描写(異性間、同性間を問わず)を含まないこと。」という文言に改定。
田中さんが所属する事務所・らいとすたっふの代表をつとめる安達裕章さんは、
今回の修正にあたって、その心境をTwitterで語っている。
■「過激な性描写」も「同性愛表現」も禁止?
『アルスラーン戦記』は、パルス王国の王太子・アルスラーンが、敵国との戦いの中で仲間とともに成長していく姿を描いた物語。
2013年より、漫画家・荒川弘さんによるコミカライズが行われているほか、2015年4月よりTVアニメが放送されており、
女性を中心に支持を集めている。
そんな人気作だが、当初、原作者の安達さんが所属する事務所・らいとすたっふでは、所属作家の著作物の二次創作に関して
同性愛表現の禁止という規定を設けていた。
あくまでこのガイドラインが適用されるのは、らいとすたっふが著作権を管理している原作小説のみとなっているものの、
「これはBL排除になるのではないか」と、二次創作活動を行うファンの間で話題に。
これに対して安達さんは、「『露骨な性描写』と『同性愛表現』を並列に書いてしまったことは、私の誤りだった」
「このガイドラインについては早急に見直しを検討したい」とコメント。同性愛表現の禁止に関する文言は、削除された。
また、このガイドラインがつくられた背景として、事務所に過剰な性的行為を描いた大量の同人誌が送られきたことがあったことも語っている。
原作者の田中さん本人も、それを見て、「これは悲しいね」と思っていたという。