強キャラが今まで命をかけて守ってきた主君と決裂して別れることになって
傭兵としてぶらぶらしながら初めて強キャラを人間として認めて心を通い合わせた相手である主君という心の支えを失って
それでも主君を許せずに生きたまま死んだような血みどろの毎日を送ってたら主君が謀反容疑で捕らえられたことを風の噂に聞いて
海を挟んで別の国に行っていた強キャラは主君を助けるために集めた財産を全てなげうって全力で主君のもとにかけつけて
ついに監禁されている牢の中に潜入するんだけど
光のほとんど差し込まない真っ暗で汚れでどろどろな牢の鉄格子の並びと悪臭と虫や小動物の群れを見て
こんな中で主君様は・・・！ってかつて主君に感じてた怒りも忘れて主君の状態を知るのを恐れながら怒りで頭をいっぱいにして主君を探すんだよぉ
そしたら鉄格子の中から木切れみたいなのがすっと出てきて気のせいかと思って通り過ぎようとしたら声にもならないうめき声が聞こえて
よく見たらそれが主君の指なんだよぉ
主君は拷問で再起不能なほどボロボロでガリガリになってて虫やネズミにたかられてて
強キャラはそんな姿を見てどうしようかわからなくなって立ち尽くすんだよぉ
そうしたら高熱で意識も朦朧な中主君は戸惑ったようにかすかに顔をしかめてから
お前か…あの時はすまなかった…って潰されてまともに声を出せないのどから絞り出すように言うんだよぉ
強キャラは何も言えないまま主君を救出して必死に介抱するけど
主君と過ごした暖かい日々といつも堂々として清潔で健康で優しかった主人の姿が頭に浮かんで
その度後悔と罪悪感に苦しむんだよぉ