「俺って同性愛?」7.5%が経験
学生時代、「先輩の男気溢れる姿を目にして、ドキッとしたことがある」「親友が他の男子と仲良くしている姿を見て、ヤキモチを焼いたことがある」…そんな人はいないだろうか?
実は、筆者も男子校の学生時代、そのような経験をしたことがある。「もしかしてオレって同性愛の気がある?」とモヤモヤした気持ちになったが、ふだんはむしろ女好き。それでも、実は隠れた性的嗜好が眠っている…なんてこともあるのでは…。
そこで、20~30代の男性200人に「自分に同性愛の気があるのでは…と感じたことはある?」と質問したところ、
「ある」7.5%、「ない」 92.0%という結果になった(残り0.5%は「同性愛者だ」という回答。調査協力:アイリサーチ)。
また、「ある」と答えた15人に対してその相手を尋ねたところ、11人(73.3%)が「学生時代の友人や先輩・後輩」、6人(40.0%)が「芸能人やスポーツ選手など著名人」とのこと(複数回答)。
さらに「どんな場面でそう感じたか」という質問には、「相手と偶然、体の接触(または接近)があったとき」が最多の7人(46.7%)、「相手が他の人と仲良くしているのを見て嫉妬心が湧きあがってきたとき」が4人(26.7%)という結果が出た(複数回答)。
「自分は異性愛者」と思っていても、同性にトキめいてしまう…これは一体なぜなんだろう? 『同性愛と異性愛』の著者で中京大学国際教養学部教授の風間孝先生に同性に、恋心を抱くメカニズムについて聞いてみた。
「実は、同性に惚れる明確なメカニズムは解明されていません。しかし、人が異性に惚れる理由が『自分にないものを持っているから』であるとすれば、同性間でも『自分と違う性質の相手』であれば、惚れてしまうのは自然なことであるとも考えられます」(風間先生、以下同)
そもそも、異性愛者か同性愛者かを明確に区別することは難しい。風間先生がサンフランシスコの大学で研究をしていたとき、自分の性別について「Fluid(=流動的)」と答える人が多数を占めたという。
また、バイセクシャルの人のなかにも「異性愛50%、同性愛50%」という人もいれば「異性愛95%、同性愛5%」という人もいるのだ。