やはり世界大戦が近いと感じる
アメリカも財政的に限界
レイ・ダリオ氏: 戦争や財政危機があれば自分の国から逃げられるようにしておけ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/70754
世界最大のヘッジファンドBridgewater創業者のレイ・ダリオ氏が、The Diary of A CEOによるインタビューで、世界的な有事における危機管理について語っている。
覇権国家の衰退と戦争の勃発
なぜインフレと戦争が関係するのか。戦争でインフレになるならまだしも、ウクライナ戦争はコロナ後のインフレより後だったのである。
ダリオ氏の論理はこうである。覇権国家が軍事的にも経済的にも強い間は、覇権国家が国際政治で好き勝手に振る舞っても誰も文句を言わない。
しかし経済大国は次第に自力での経済成長から、金融緩和と借金に依存した経済へと移行する。そして利下げや量的緩和が続けられ、いずれインフレ政策がインフレを引き起こし、金利が上昇して国債の利払いが財政赤字を増加させ始める。
覇権国家の覇権がこのようにして弱まるとき、何が起きるか? これまで覇権国家の振る舞いを我慢していた国がそれを我慢しなくなるのである。そうしてロシアはウクライナに侵攻し、ハマスはイスラエルを攻撃した。
一般の人々にとっての問題は何か? ダリオ氏の予想が正しければ、これらの戦争は偶然起こったものではなく、むしろアメリカの債務問題が悪化するにつれてどんどん戦争が増えてゆくということである。
要するに、世界はインフレと戦争の時代に移り変わろうとしている。