ドラキュラ(1992)
フランシス・フォード・コッポラ監督
前半〜中盤までの丁寧さに比べて最終章のすっとばし具合はどうしたことか
ここまでに収めないとフィルムをはさみでちょん切るぞとセロハンテープでも貼られていたかのように
急に描写がせわしくなって余韻が無かった
しかし役者の演技は流石で
ゲイリー・オールドマン、キアヌ・リーブス、アンソニー・ホプキンス、ウィノナ・ライダー等
みな個性の強い役者達なのに役柄からはみ出ない演技をしていて上手く絵に収まっていた
この点は監督の手腕とともに役者から監督への尊敬もあるのだろうと思う
旧い映画の手法をわざと所々に挿入し古典への敬意を表そうとする大御所に好感を持った