昨夜、連絡待ちの間に「コクリコ坂から」をもう一度観てみたら初見の時より感動したので
備忘録としてカキコ
朝鮮戦争やLST、それらを無言で内包しおいてけぼりにしつつの高度経済成長の幕開け
それでも明るく与えられた命を生きる次なる世代
時代性と普遍性を芯に盛り込んだ作品を
ありふれた少女漫画だメロドラマだと切り捨ていいものかどうか自分にはわからない
この作品の重要な(ことに今現在の我々にとって重要な)背景に漂う
悲哀やたくましさを感性からあえて外し、
筋立てとしての恋愛要素にのみ殊更に感応して断ずるのは何か忘れ物をしているような気がしてくる
画面から漂う時間の匂いがよい
海辺の商店街全体の匂い、ごみを燃やす下校時の学校の校庭の匂い、まな板の匂いにいたるまで
制作者が熟練してはいなくても作り手としてなんとか表現しようとしているものがあり
そういった「伝えたい想い」を感じられる作品があるのは嬉しい