仕事をしていて日本語の難しさを実感することはないだろうか。一見聞こえはいい言葉も実は二重敬語で、うっかりビジネスマナーに欠ける言葉使いをしてしまっている人も少なくないだろう。
例えばよく耳にする「よろしかったでしょうか」という言葉。「おしトピ by 教えて!goo」でも様々な意見が寄せられている。
■正しい?正しくない?
「よろしいでしょうか?が正解だと思う!」(まいまいまいまいさん)、「お店でよく聞くけど違和感が残る言葉」(じゃがたさん)、
「正しくはないと思う。でも、店員さんに言われると『はい』と返事している自分がいる」(にゃんこせんせいさん)と、間違いという意見が多く集まった。
■「よろしかったでしょうか」は正しい日本語?
実際のところ、「よろしかったでしょうか」は正しい日本語なのだろうか。34年間ファッション業界に携わり、人事担当者として様々な職種の採用を行ってきた転職コンサルタント・竹間克比佐さんに、その真意について伺ってみた。
「よろしかったは過去形です。こちらでよろしいでしょうか?の現在形でなければおかしいです」(竹間克比佐さん)
それでも仕事をしていると、間違って敬語を使っていることも少なくない。「よろしかったでしょうか」以外にも接客業を中心に、ついうっかり間違って使っている言葉がないか教えてもらった。
(1)~的
誤:「私的には、こちらの商品がよろしいと思います」
正:「私としては、こちらの商品がよろしいと思います」
(2)~系
誤:「こちらは、キレイめなデザインで素敵ですよ」
正:「こちらは、上品なデザインで素敵ですよ」
(3)~の方
誤:「商品のほうは、こちらでよろしいですか?」
正:「商品は、こちらでよろしいですか?」
誤:「ご署名のほう、お願い致します」
正:「ご署名をお願い致します」
※方向を表す時のみに使うため、丁寧語ではない。
(4)~から
誤:「1万円からお預かりします」
正:「1万円お預かりいたします」
キレイな日本語を使うと人柄もよく見える。日本語の乱れが問題になっている昨今、活字離れも深刻だ。仕事、恋愛……と少しでも自分をよく見せたい時は、正しい日本語が使えているかどうか意識してみてはいかがだろうか。
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