大勢の客とトイレに逃げ込んだが、オマル・マティーン容疑者がトイレに追いかけてきて、突撃銃の乱射を始めた。カーターさんは足に被弾したが、床に伏せて救出を祈った。
間もなく容疑者は、トイレから、日本の110番に相当する911番に電話を掛け始めた。電話口で、犯行に及んだのは「米国に私の国への爆撃をやめさせたいからだ」と説明した上で、過激派組織「イスラム国」(IS)への忠誠を誓ったという。容疑者は米国生まれだが、両親はアフガニスタン移民であることがわかっている。
容疑者がトイレに逃げ込んだ人々に質問する場面にも遭遇した。「ここに黒人はいるか?」。黒人男性の一人が「6~7人いる」と答えると、容疑者は「私は黒人との間に問題はない。君たちも十分に苦しんだ」と話したという。