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「慰安婦」はみな合意契約していた (WAC BUNKO 346) 新書 – 2021/7/30 有馬 哲夫 (著)
2021年8月13日に日本でレビュー済み
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「ラムザイヤー論文」とそれに対する激しいバッシングに関しては、シンシアリー氏の「『自由な国』日本から見えた『不自由な国』韓国」で読んでいたので、この書は読まなくてもいいかなと思ったが、予想以上に読みごたえがあった。
まず、ラムザイヤー氏による短いまえがきがある。次の「はじめに」で、有馬哲夫氏は「ラムザイヤー叩きはナチスの再来だ」と批判する。
「ラムザイヤー論文」は、「慰安婦はみな合意契約をしていた」という内容で、「慰安婦性奴隷説」を主張する人たちは、根拠をあげて反論するのではなく、右翼、歴史修正主義者、人種差別主義者、ヘイトというレッテルを勝手に貼り、バッシングによって言論そのものを封じようとする。彼らは、論文を批判したり、反論したりするのではなく、最初から撤回を要求した。論文の掲載誌の事務局やハーヴァード大学にも、洪水のようなヘイトメールを送り付け、大学にはラムザイヤー氏の解雇まで要求した。 これは言論弾圧であり、学問の自由の侵害であり、ファシズムである。民主主義の根幹にかかわる問題である、と有馬氏は主張する。
慰安婦問題の専門家でもない有馬氏がラムザイヤー氏の擁護に動いたのは、ネットでの韓国メディアの報道の仕方がプロパガンダだったからである。また、ラムザイヤー氏が特定の見方、イデオロギー、道徳にとらわれず、タブーとされることを敢えてして、人々が根拠なく正しいと思い込んでいることが間違いだと気づかせることに喜びを感じていることに、自分との共通点を見出したからだという。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・