サッカー女子のなでしこリーグ1部・岡山湯郷ベルの主力で、2011年ワールドカップの優勝メンバーでもあるMF宮間あや(31)とGK福元美穂(32)ら4選手がチームを退団することが27日、分かった。選手側の申し出をチームが同日認めた。結城治男監督代行(53)も退任する。ベルは、01年発足当時から在籍するチームの顔が、シーズン途中で脱退する異例の事態に陥った。
チーム関係者によると、他はFW松岡実希(29)とDF高橋佐智江(31)の両選手。4人は25日、美作市の練習場内でチームメートに退団のあいさつをした。いずれも今後の動向は未定という。結城監督代行も同日、チームを離れることが決まった。桜井庄吾前監督に続く今シーズン中の退任で、後任は未定。
背景には監督代行の指導法を巡って意見の相違などがあったとみられ、4人は20日から練習に参加していなかった。24日にあったリーグカップ戦の仙台戦は、もともとコンディション不良で欠場中の宮間選手に加え、福元選手ら3人もベンチ外となっていた。
クラブ幹部は「このような事態になるとは思っていなかった。残ったメンバー中心にチームを立て直していく」と話している。
宮間選手は01年、福元選手は02年に加入し、攻守の要としてチームを長年、けん引してきた。2人は日本代表でも活躍し、ワールドカップは11年ドイツ大会で優勝し、15年カナダ大会は準優勝、12年のロンドン五輪は銀メダル獲得に貢献した。宮間選手は代表主将も務めた。
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