.............. 1月28日、小保方氏がSTAP細胞問題で14年末の理研退職後に初めてまとまった主張を行った手記「あの日」(講談社)を出版したことも、少なからず捜査に影響を与えた。
同書で小保方氏は「私がES細胞を混入させたというストーリーに収束するように仕組まれているように感じた」「私の上司にあたる人たちによって、周到に準備され、張り巡らされた伏線によって仕掛けられた罠だったとも受け取れた」などと“陰謀論”を展開したが…。
フリージャーナリストの津田哲也氏は「捜査中の当局にしてみれば『何を言っているんだ』となるでしょう。手記出版が当局を刺激し、このタイミングの聴取(発覚)につながったことは否めない。窃盗容疑で逮捕ということも十分あり得ます」と語る。
さらにもう一つ、県警の内部事情もあるという。
「兵庫県警は3月に人事異動があります。その直前に大ネタを挙げて、ポイントを稼ごうとするのはよくある話。その時は複雑な事件ではなく、勝算アリのケースがほとんどですね。小保方氏の件はまさにそれに当てはまります」(津田氏)
今年の初め、兵庫県警がある人物と情報交換した際に「ガラ(身柄)は持っていくか分からないけど、小保方は必ずやります。結果はどうあれ、マスコミ発表もきちんとしますから」と話していたという情報もある。
手記を出版し一矢報いたのもつかの間、小保方氏は人生最大のピンチに直面している。