「一見さんお断り」の選挙報道 ID:MXhl8t1H

4Part2:2023/02/03(金) 13:16:59.54 ID:MXhl8t1H

手術しないほうがよかった

 やはり、院長の手術に問題があったことは確かなようだ。前章でもトップドクターたちが語っているように、手術の成否は事前にどれだけ入念なシュミレーションをするかで決まる。その基本がおろそかになっていた点は否めない。前出の医師が語る。
「院長が手術が下手であることは病院内でも公然の事実で、看護師も「ああ、もうすぐ大きな手術がある。また失敗するかもしれないから憂鬱です」とぼやいているほどです。
 院長は他の医師や看護師に対して高圧的な態度を取る人で、暴言を吐くこともありました。特に外科の若い研修医に対しては「お前、なんの経験もないくせに口出しするんじゃない」と怒鳴るのを何度も耳にしました」
 院長が現場の信頼を得られていないのも原因なのだろう。成田富里徳洲会病院は医師の入れ替わりが激しい。
「毎月のように医師が辞めていきます。なかには院長のこのような態度を問題視して、医学的・倫理的な責任感から意見書を作成した人もいる。彼は院長と衝突した結果、別の病院に移りました」(前出の医師)
 意見書を作成した医師に接触することができた。今は埼玉県の羽生総合病院に勤める門野聡氏だ。
「私が白部氏が行った術式に疑問を持って意見書を作成したのは事実です。私は内科医ですが、術後の患者の血圧管理の相談を受けていました。
 私が関わったある患者は手術前はピンピンしていたようですが、術後はベッドの上で息をしているだけの状態でした。正直なところ、手術などしなかったほうが患者さんのためになったのではと思いました」
 白部院長はことあるごとに「我々の仕事は患者さんを元の健康な状態に戻すことだ」と口にしていたという。だが、問題の症例を見る限り、実際は逆のことを行っていた。門野氏が続ける。
「彼はとにかく自分のメスで手術をしたがる傾向がありました。たとえそれが自分の専門外の手術であったとしてもです。
 意見書には私個人の意見ではなく、事実関係を細かくたどった上で、他院の専門家にも聞き取りを行った結果をまとめたものです。当時、私は医療安全管理室の仕事も兼任していたため、この手術を取り上げる必要があると感じたのです。
 亡くなったXさんのケースでは事前に複数の放射線読影を依頼したり、内分泌科の専門家に相談していれば褐色細胞腫診断がなされたはずです。もし褐色細胞腫がないと判断されたら針で生検を行うのが常識です。
 手術で患者さんの臓器を取り出すのですから、術前にダブル、トリプルのチェックをすべきですが、それも行わずにメスを入れてしまった」
 院長の専門は肝胆膵の分野ではない。だが、院長のプライドが許さなかったのか。他の医師の意見に耳を傾けて、術式をつきつめて議論することもなかった。
 その後、門野氏は医療安全管理室の任を解かれた。その理由は明らかにされてはいないが、意見書作成の件が院長の耳に入ったせいであることは想像に難くない。


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