ストーリー
角膜移植手術を終えたばかりの全盲女性の首吊り死体が、自宅地下室で発見される。
自殺したサラの双子の妹フリア(ベレン・ルエダ)は、姉の遺品を整理するため、夫のアンヘル(パブロ・デルキ)を伴い姉の家へやってくる。
フリアもまた、姉のサラと同じ先天的な眼の病気を患っていて、徐々に視力を失い、いずれは失明してしまう運命にあった。
姉の死が信じられないフリアは、その死に疑問を抱き、他殺ではなかったかと疑い始める。遺品を整理する中、死の直前、彼女が町のホテルに宿泊していたことを突き止める。
ホテルの従業員の話から、姉には恋人らしき男性がいたらしいことが分かる。しかし姉の事は覚えていても、誰ひとり男の顔は覚えていなかったーー。
姉の足取りをたどる中、彼女の周りでは正体不明の不穏な人影がチラつくようになる。不安を覚えるフリア。そしてその不安は発作を引き起こし、彼女の病気を一気に進行させてしまう。
彼女の病状を案じ、夫は自宅に戻ることを勧めるが、疑惑が確信に変わろうとしていた彼女はこの地を離れることができない。そんな中、フリアの病状は悪化し、フリアの世界はどんどん闇に包まれていく。
失明まで残された時間が短くなっていく中、姉を陥れた悪夢が今度は妹のフリアに迫ろうとしていた…。