適応障害とは、何らかのストレスが原因で心身や行動面に症状が表れ、日々の生活が困難になる状態。
不眠、頭痛、腹痛、めまい、倦怠感、気力減退、食欲不振などの身体的なもの、極度の不安や焦り、集中力低下、感情の高ぶり、緊張による多汗や震えなどの情緒的なもの、無断欠勤、大幅な遅刻、過食や過飲、破壊、ギャンブル依存などの行動的なものという主に3種の症状。
「芸能人は適応障害になりやすい」
仕事では、内容・場所・人間関係などが変わりやすいうえに、「多くの人々が関わるため緊張感が高く、個人のストレスが軽減されないまま長期化しやすい」
次にプライベートでも、人々の注目を集め、記者から追いかけられるのがつらい。
主に俳優やアーティストの中には充電、インプット、留学、リフレッシュ、創作活動などの言葉を掲げて休みを取り、心身の回復に努める人がいる。
誰が見てもネガティブな出来事に対するストレスだけでなく、昇進・栄転・受賞、恋愛・結婚・出産、新居への引っ越しなどのポジティブな出来事がきっかけになるケースも多い。
これらポジティブな出来事によって心身や行動のペースが変わり、「実は想像以上の緊張が生まれていた」ことが適応障害につながってしまうことがある。
深田恭子さんは約23年間もの長期にわたって主演クラスの女優として出演作を重ねて、
「美しさや人気を維持しながら、第一線を走り続けなければいけない」「周囲の注目を集めているため、つねに笑顔を振りまき、気の休まる瞬間がほとんどない」
そんな長年の奮闘に、コロナ禍の心労や労力が加わっている。