株価指数先物【引け後】 積極的なリバウンド狙いには慎重
大阪9月限
日経225先物 41240 +70 (+0.17%)
TOPIX先物 2905.0 +8.5 (+0.29%)
日経225先物(9月限)は前日比70円高の4万1240円で取引を終了。寄り付きは4万1280円と、シカゴ日経平均先物の清算値(4万1090円)を上回り、買いが先行した。現物の寄り付き直後に付けた4万1210円を安値に上げ幅を広げ、前場中盤にかけて4万1530円まで買われた。買い一巡後は4万1250円まで軟化する場面もあったが、前場終盤にかけて4万1450円処を回復。ただし、4万1500円に接近する局面では戻り待ちのショートも入りやすく、小幅な値動きではあったが、後場は自律反発狙いのロングを解消する動きが優勢だったとみられる。
日経225先物は前場中盤に4万1530円まで買われたが、週足のボリンジャーバンドの+2σ水準での攻防が続いた。週足の+2σが4万1400円水準で推移しており、強弱感が対立しやすいようだ。先週末の1200円幅の急落に対して自律反発の勢いは鈍く、押し目待ちの買い意欲は強いとみられるが、積極的なリバウンド狙いには慎重な様子がうかがえる。
日足の+1σは4万1150円辺りで推移しており、同水準を下回ってくるとショートを仕掛けてくる動きが強まりやすく、週足の+1σが位置する4万0270円辺りが意識されてくる可能性がある。本日は米国市場でアップル<AAPL>が史上最高値を更新するなか、アップル関連としてTDK<6762.T> [東証P]や村田製作所 <6981.T> [東証P]の強い値動きが目立っていた。ただし、東京エレクトロン <8035.T> [東証P]やアドバンテスト <6857.T> [東証P]などは日経平均株価を牽引したものの、買い一巡後は膠着感を強めており、エヌビディア<NVDA>など米半導体株の動向を見極めたいところだ。
本日の日経平均株価の上昇率は0.20%、TOPIXが0.34%であり、相対的にTOPIX型が優位だった。また、東証グロース250指数の上昇率は0.62%だった。米国でも中小型株で構成されるラッセル2000指数の強さが足もとで目立っており、ローテーションが本格化するかを確認したい。中小型株への資金シフトが強まるようだと、日経225先物は目先的に調整が意識されやすくなる。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.19倍(前日は14.21倍)に低下した。一時14.16倍まで下げており、25日、75日、200日移動平均線が集中している水準まで調整した。いったんはNTショートを巻き戻すタイミングになりそうだが、14.15倍辺りを明確に下回ると、ローテーションが本格化するとの思惑のなか、NTショートに振れやすくなりそうだ。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8882枚、ソシエテジェネラル証券が1万6088枚、サスケハナ・ホンコンが6868枚、JPモルガン証券が3060枚、バークレイズ証券が2263枚、SBI証券が2136枚、楽天証券が2041枚、モルガンMUFG証券が1036枚、日産証券が1017枚、auカブコム証券が897枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万8718枚、ソシエテジェネラル証券が1万4264枚、JPモルガン証券が3663枚、サスケハナ・ホンコンが3254枚、モルガンMUFG証券が3220枚、バークレイズ証券が3216枚、ゴールドマン証券が2414枚、ビーオブエー証券が2033枚、野村証券が1038枚、シティグループ証券が492枚だった。