ロンドン為替見通し=米景気後退懸念を背景とした欧州通貨の底堅さ続くか注視
ロンドンタイムは、米景気後退懸念を背景とした欧州通貨の底堅さが続くかを見定めることになる。ただ、ユーロドルは上振れ局面ではまだ上値が抑えられがち。昨日も一時1.1008ドルと1月2日以来の1.1ドル台回復を果たしたものの、1.09ドル半ばへ押し戻された。
米株先物の動向をにらみつつ、米景況の行方を推し量る流れが想定されるが、並行して欧州株も買われれば方向感は出にくいだろう。欧州経済指標が方向を探る一助になるかもしれないが、本日発表予定の独製造業新規受注やユーロ圏小売売上高は通常為替の大きな動意につながりにくい。ユーロ圏の景況を把握する材料にとどまりそうだ。
東京タイム昼過ぎの時点でダウ先物は昨日の急落の反動で300ドル高以上の揺り戻しとなっている。このままじり高の戻りが続けば、欧州通貨は対ドルで上値が限定されやすいだろう。
想定レンジ上限
・ユーロドル:8月5日高値1.1008ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0893ドル。