【よろずのつぶやき by Wada】リズムの変化
ドル円は、先週末の世界的規模で勃発したシステム障害以降、欧州時間に入ってからすぐに売り込まれるものの、NY市場に入ると買戻し。アジア時間では本邦実需の買いなどを受けて戻りを試すといったリズムが続いていたわけですが、昨日は、NY時間になってからも更に売りが加速。本日のアジア時間でも米系HF勢を中心とした円キャリーの巻き戻しが断続的に持ち込まれています。これまでの欧州系ファンド勢だけではなく、米系のマクロ勢も来週に控えた日銀金融政策決定会合を前にして、ポジション調整を進めているといったところです。
目先は、昨日から下抜けてきている一目雲が意識されていますが、本日も一旦は一目雲の中に入った後からの戻り売り。日経平均も同様に海外勢のポジション調整が続いています。この後は、かかるフローがどこまで持ち込まれるかを見極めることになりますが、リズムが変わって、欧州時間だけではなく、その他の取引時間帯も含めて24時間、ファンド勢からのクロス円の売りが続いてきているところをみるに、調整の動きもそろそろ最終局面が近づいている可能性もあります。
米金利云々というよりも、調整売りにいつ目処が立つのかといった状況を見極めていくことになりますが、そういった意味でも、相場のリズムが再び変化する局面を逃さないようにすることが重要です。