株価指数先物【寄り前】 3万9500円辺りでの底固めを意識
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 39430 -110 (-0.27%)
TOPIX先物 2823.0 -6.0 (-0.21%)
シカゴ日経平均先物 39500 -40
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
23日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。決算発表が本格化するなかで様子見姿勢が広がり、持ち高調整の売りが優勢となった。予想を下回る決算が嫌気された物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス<UPS>は12%を超える急落となったほか、前日の時間外取引で下落していたNXPセミコンダクターズ<NXPI>の下落率は7.5%を超えた。アナリストによる目標株価引き上げが材料視されたアマゾン・ドット・コム<AMZN>は堅調。取引終了後に決算発表を控えていたアルファベット<GOOG>は小幅に上昇した一方で、テスラ<TSLA>は売り優勢だった。S&P500業種別指数は小売、資本財、銀行が上昇した半面、運輸、自動車・同部品、エネルギーは下落。
取引終了後に2024年4-6月期決算を発表したアルファベットは、売上高、1株利益が予想を上回ったが、時間外では小幅に下落して推移しているほか、1株利益が予想を下回ったテスラは4%ほど下落している。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比40円安の3万9500円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円安の3万9520円で始まり、その後はロング優勢のなかで3万9670円まで買われる場面もみられた。ただし、買い一巡後は軟化し、米国市場の取引開始時には3万9500円を割り込み、一時3万9430円まで売られた。中盤以降は3万9550円から3万9600円辺りで保ち合ったが、終盤にかけて弱含み、3万9430円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢で始まりそうだ。アルファベットとテスラの時間外での弱い値動きもあり、主要企業の決算内容を見極めたいとする様子見姿勢が強まりやすい。一方で、国内では昨夕に上方修正を発表したニデック <6594.T> [東証P]がADR(米預託証券)で4%ほど上昇していることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下支えになりそうだ。
そのため、日経225先物は3万9500円辺りでの底固めを意識しつつ、75日移動平均線が位置する3万9080円と25日線の4万0130円のゾーンでの推移になりそうだ。ニデックが買い一巡後に戻り待ちの売りに押されるようだと、先物市場では短期的なショートが入りやすいと考えられる。また、13週線が3万9180円辺りに位置しており、同水準に接近する局面があれば、その後の自律反発を狙ったロングで対応したいところだろう。
昨日のNT倍率は先物中心限月で13.97倍と横ばいだった。朝方は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買い先行で始まったこともあり、14.03倍を付ける場面もみられたが、その後は相対的にTOPIX型優位の展開となった。本日はニデックが日経平均型を支えてくる可能性はあるものの、決算本格化でトレンドは出にくい。
なお、23日のVIX指数は14.72(前日は14.91)に低下した。一時13.90まで下げており、14.09辺りで推移する200日線を下回る場面もみられた。足もとで荒い値動きが続くなか、200日線が支持線として機能するかを見極めたい。