いやー青春はやっぱええもんやな
『夏めろ』よかったで
翠の海とは正反対にこちらは本当に何も起こらない日常物
とてつもなく平和な、東京から離れた県の県庁から離れた海が近い中規模の町が舞台
主人公は親の海外転勤で従姉妹の家に居候することになる、学校は変わらない
友達がいて、女友達がいて、男女4人でつるんでる、そんな幸せな日々
それが突然崩壊し…なんてことはなく初めから終わりまで幸せが続くという甘っ甘の作品
ストーリーは特にこれといった要素があるわけではない、人が死ぬわけでもないし奇跡が起きる訳でもない、ただ文章の調子が自分好みやった
今まではこういった日常系でもなんか途中で疲れて読むのやめてしまうんだけれどこの作品は週末ガッツリ読み進めてしまえた
文字を読んでても苦にならないというのが一番の長所やったな(あくまでワイの主観)
舞台設定はありがちだけれど素晴らしく海のある町の古びた家、庭が広く縁側で涼んだり花火をしたり、そういったものがよかった
夏がテーマだけあって海水浴場、海の家、七夕、盆踊り、花火(すべて日付が違う)などが豊富で存分に夏らしさを与えてくれる
グラフィックはいわゆる萌え絵とは違うんだけれど味があってこの作品には非常にマッチしている
キャラクターはかわいらしく、風景はいい意味でどこか古びていて田舎の夏にタイムスリップした感じになった
総じてかつてあった、あるいはあったかもしれない青春を夏を味わうことができていい読後感やったなあ
一応エロゲーということなんやけどワイは濡れ場は基本スキップしてしまうから本作についても語れない
濡れ場飛ばすなら家庭用移植でもいいじゃんとは思うけれどなんとなく損した感じがするし
そもそも基本500円セールのものを漁っているからもうセールも亡くなってしまったVitaよりはるかに安く遊べるんよな
文字読むにもテレビのでかい画面なら疲れんし