金曜ロードショーでやってたからパラサイトとかいう映画を見たわ
人の死に別れ以外でここまで感情を揺さぶられる映画は本当に久しぶり、というか初めての感覚やった
まず話の流れ、構成としては半地下(舞台だが実は序盤と終盤にちょっとしか出てこない)に住む父、母、兄、妹の話
金がなく内職とかで食いつないでいた一家だったがいろいろあって金持ち一家の使用人になることに成功する
ここまではある意味痛快なコメディみたいな流れ
しかし悪事がバレてから一転、半地下組の厳しい現実を突きつけてくる
物語は最後まで報われることはない、貧乏人はどうあがいても抜け出すことはできない、ただ上級連中の幸せを壊すことはできるとだけ見せて話は終わる
感想としては考えさせられるなあと、いやメッセージは単純で考える余地もないんだけど身につまされるというかあえて見てこなかった現実というか
人はえてして「底辺社畜の俺がクビ覚悟で社長に進言してみたら気に入られちゃって支社長に昇りつめた件」みたいに無責任に励ます麻薬みたいなものばかり見てしまいがち
でもこの映画は現実を誇張してただ突きつけるということだけをやった、やりきった、そこに独自の意義があるんだと思う
映画ってただ楽しむために見るものだと思っていたけれどこういったものもたまにはええかなと、ただ正月早々見たいものではなかったなあ