テレビ(関東地上波)でやってた秒速5センチメートルを見た
数年前にテレビでやってたときにも見たけど第一部でおもしろさが分からなくて途中までやったから全部見たのは今回が初めてや
一言で言うと「私にはこんな恋がありました」、ほんまそれだけやと思う、番組では今が思い出に変わる過程とか言ってたかな
オタク作品でいうところの抗う対象であり逃れられない宿命みたいな悲壮感のあるものではない、むしろ自分で選んだ選択の積み重ねと流れる年月
歩んできた人生はこの作品の登場人物にとって敵ではなくむしろ自分自身みたいなもんで抗うことはない、というか抗うものじゃない
時間が経ってそれぞれが自分の道を進みもしかしたらあったかもしれない可能性がなくなることをただ見送る、いわばアルバムで変えられない過去を追体験してる感じ
登場人物はアクションを起こさないから面白い展開はない、オタクが好みそうな人生の既定路線に抗って理想の世界を手に入れることがないのが特徴的かなあ
ただ場面場面が主に音楽と映像やけど強調され美化されて描かれている、「そんなこともあったわね」と思う人はとても共感するってのも分かるわ
結論としては人を選ぶんやろな、思い出を思い出としてとっておきたい人とせめて物語の中では奇跡が起こって欲しいと望む人とで評価が分かれてるのもうなずける