5-3. オプション
1) 設定する日時の指定
以下のオプションのうち、いずれか1つのみが有効です。
-sn: 現在日時を使用(デフォルト)
設定する日時に現在の日時を使用します。
-sw[ファイル名]: 更新日時を使用
-sc[ファイル名]: 作成日時を使用
-sa[ファイル名]: アクセス日時を使用
設定する日時に、指定したファイルの更新/作成/アクセス日時を使用しま
す。
ファイル名にはワイルドカードが使用できますが、通常のワイルドカードと
は意味が異なり、そのワイルドカードを使って一番最初にマッチしたファイ
ルを指定したことになります(長いファイル名を省略する時に便利)。
スペースを含むファイル名を指定するときは、"-sc:file name.ext" のよう
にダブルクオートで囲んでください。
(コマンドラインに直接指定する場合のみ、-sc:"file name.ext" という書き
方もできます。)
ファイル名を省略した場合は、変更するファイル自身のタイムスタンプを使
用しますので、作成日時を同ファイルの更新日時へコピーする、というよう
なこともできます。
ファイル名の最後が '\', ':' で終わっている場合は、そのフォルダ内の変
更するファイルと同名のファイルのタイムスタンプを使用します。
例えば、\dir1, \dir2 の各フォルダ内に hoge1, hoge2 というファイル
があるとして、「-sc:\dir1\ -c \dir2\*」とすると、\dir2\hoge1 の作
成日時は \dir1\hoge1 からコピーされ、\dir2\hoge2 の作成日時は
\dir1\hoge2 からコピーされます。(下図)
\dir1 コピー \dir2
├hoge1 → ├hoge1
└hoge2 → └hoge2
指定したファイルのタイムスタンプが不明の場合は、後述する -d, -t オプ
ションの指定は無効になります。
-ss[ファイル名]: 同種スタンプを使用
オプション -sw, -sc, -sa と同様の動作ですが、使用されるタイムスタン
プの種類は -w, -c, -a と同種のものになります。
-w なら指定ファイルの更新日時が使用され、-c なら指定ファイルの作成日
時が使用されます。-a についても同様です。
例えば「-ss:hoge -w」は、「-sw:hoge -w」と同じ意味です。
このオプションは、「更新日時と作成日時を同時に別ファイルへコピーした
い」というような場合に便利です。
例えば、hoge1 から hoge2 へ更新日時と作成日時をコピーしたい場合、
このオプションがない旧バージョンでは、
-x -sw:hoge1 -w hoge2 -sc:hoge1 -w- -c hoge2
のようにする必要がありましたが、現在のバージョンでは、
-ss:hoge1 -wc hoge2
で可能です。
2) 設定する日時の置き換え指定
-d<日付>: 日付の指定
-t<時刻>: 時刻の指定
オプション -sn, -sw, -sc, -sa, -ss で指定された日時を、指定値で置き
換えます。
「-d2007-06-30 -t:12:34:56」のように、オプションに続けてスペースを空
けずに(セパレータ ':', '=' を入れることは可能)、日付/時刻を指定し
てください。
数字の間を区切るセパレータには、スペース・タブ等と数字以外の任意の文
字(何文字でも可)が使用できます。先頭のゼロは省略できます。
実際に存在しない日時を指定するこ