都市部でFラン大学の倍率が急上昇、もはやFランではないことが判明 -- 激戦の大学受験事情
2010年と2019年の一般入試における倍率で2倍以下の大学が都市部(東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫)でどれだけあったか、まとめたのがこちらの表です。 https://rpr.c.yimg.jp/im_siggKmjJDR7JEPtarNN_74I6Xg---x800-n1/amd/20191229-00156967-roupeiro-001-4-view.png
7都府県の合計だと2010年に倍率2倍以下の大学は133校。それが2019年には85校と大きく減少しています。
さらに2019年の85校について見ていくと、単科大学、または複数学部のある大学でも音楽や医療など専門性の高い大学は46校でした(2010年は59校)。
■■■■■ 2019年度(平成31年)では私立大学587校中、194校。つまり、33.0%が定員割れ状態にあります。
この定員割れ状態は2014年が45.8%とピークでした。そこから12.8ポイントも低下しています。
同データによると、前年度に定員割れ状態だった210校のうち、「前年は定員割れ、今年は定員充足」が67校、「定員割れだが区分は上昇」が58校。逆に「定員割れで区分が更に下降」は25校にとどまっています。
単なる定員割れ状態ではなく、極端にひどい定員割れ状態も大きく改善しています。2020年から施行される高等教育無償化法では認定校の基準として「定員充足率80%未満が3年以上」というものである。
この定員充足率80%未満という数値に注目して調査しました。
すると、ピークは2014年で122校・21.1%。それが、2015年以降は114校・19.7%、117校・20.3%、90校・15.5%と減少。2019年は51校・8.6%となっています。