手の甲に極小チップ、埋めたい? 鍵や電子決済「便利」
極小の「マイクロチップ」を埋め込んだ手をかざし、鍵の開け閉めをしたり、買い物の電子決済をしたり――。 スマホすら不要な近未来の世界だが、決して架空の物語ではない。海外ではじわりと広がり、日本でも試す人が出てきた。
■国内で早くも埋め込んだ人は…
大阪市西区のIT企業「お多福ラボ」。浜道崇(はまみちたかし)社長(39)が、手の甲を入り口のドアに近づけた。「ガチャッ」と音を立て、鍵が開いた。「鍵を持たなくてもいいのはめっちゃ便利ですよ」
浜道さんは昨年、左手の親指と人さし指の付け根に、カプセルに入ったマイクロチップ(直径約2ミリ、長さ約1センチ)を埋め込んだ。チップは、ドアの脇に設置された通信機器と無線通信して解錠する。米国製で、ネットで購入した。
社員約15人のうち、浜道さんを含め3人が埋め込んだ。ほかの社員は、カードを使って入室している。
Jobs伝記 (上巻、p.340) 「自分自身や他人になにかを証明する変なチップなんて、僕の肩には埋め込まれていないよ」