ゆく春のなごりでしょうか、起き出でてみると朝霞が深く立ちこめていました。
霞というよりは霧の姿で、冷やかに流れる細かな水の粒子に濡れ、木々の若葉が夜明けのうすい光にかがやいていました。
今はその葉も乾いて風にさわだち、次第に晴れゆく霞と雲のひまに、五月の澄みやかな空がのぞいています。
ゆく春のなごりでしょうか、起き出でてみると朝霞が深く立ちこめていました。
霞というよりは霧の姿で、冷やかに流れる細かな水の粒子に濡れ、木々の若葉が夜明けのうすい光にかがやいていました。
今はその葉も乾いて風にさわだち、次第に晴れゆく霞と雲のひまに、五月の澄みやかな空がのぞいています。