惜春の情は大きいですが、夏の到来にそぞろ浮き立つ心もあります。
遠く入日の山をながめると、麓のあたりは霞がこめて暗がりかかり、
峰のあたりには薄紅の薔薇がひらいたような、華やかな色の夕雲がうかんでいました。
柴の戸にさすや日かげのなごりなく春暮れかかる山の端の雲(新古今和歌集・宮内卿)
惜春の情は大きいですが、夏の到来にそぞろ浮き立つ心もあります。
遠く入日の山をながめると、麓のあたりは霞がこめて暗がりかかり、
峰のあたりには薄紅の薔薇がひらいたような、華やかな色の夕雲がうかんでいました。
柴の戸にさすや日かげのなごりなく春暮れかかる山の端の雲(新古今和歌集・宮内卿)