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【食品】若者の「袋麺離れ」が顕著 メーカーは販売減 食い止めに必死
日清食品が6月から「カップヌードル」はじめ即席麺を一斉値上げすると発表したばかりだが、現在、即席麺は年間どのくらい食べられているかご存知だろうか。
世界ラーメン協会によれば、2017年に世界中で消費された即席麺はなんと1001億食にも及び、日本は中国、インドネシアに続き3位。年間56億6000万食が消費されている。
・・・・・・・・・・・・・ 日清食品が2017年より発売している3食パックの「お椀で食べる」シリーズ(「チキンラーメン」「カップヌードル」「日清のどん兵衛」「出前一丁」)は、
停滞する袋麺市場の“救世主”となりそうなほど好評を博している。
従来の即席麺ブランドはそのままに、小容量の麺と具材を袋に詰めただけの商品なのだが、調理方法は至ってシンプル。お椀に麺と具材を入れてお湯を注いで3分待つだけ。
小さなお椀ひとつさえあればカップ麺を食べるのと手間は変わらない。これが意外にも老若男女の袋麺需要とピタリと合致した。
「寒い日は特にご飯と一緒に暖かい味噌汁やスープが欲しくなるが、わざわざ作るのは面倒。お椀で食べられるこの袋麺は、スープ替わりにもおかずの足しにもなるので便利」(30代独身男性)
「カップ麺は一人だと食べきれなくて残してしまうこともあったので、小さくて容器のゴミも出ないこんな袋麺が発売されて良かった」(70代女性)
まさに個食・中食の全盛時代にマッチした商品といえるが、こうした大手メーカーのテコ入れ策も奏功して2018年度の袋麺市場は5年ぶりの回復が見込まれるという。前出の富士経済・木下氏がいう。
世界ラーメン協会 世界ラーメン協会