>### 「世界の警察官」からの撤退とハーバードの沈黙
>話題は、さらに別の方向へ。
>イ・ソジュンが切り出した。
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>「2013年にハーバード大学関係者であるバラク・オバマが『アメリカは世界の警察官ではない』と明言しました。この発言は、世界中に衝撃を与えました」
>「ええ、覚えているわ」ジェーンは頷いた。
>「でも、バラク・オバマと同様に、ハーバード大学も『法の支配と自由主義ブルジョア憲法をグローバル・スタンダードとして維持する責任をアメリカ軍は放棄すべきだ』という考えなのでしょうか?
もしそうでないのであれば、ハーバード大学は何故あの時、バラク・オバマの発言に対する反論、或いは『バラク・オバマ発言はハーバード大学の見解と無関係』と速やかにコメントしなかったのかしら?」
イ・ソジュンは視線を遠くに向けた。
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「アメリカ軍が消極的になれば、アフガニスタンを見ての通り、そこへ中国共産党などが入り込んでくることになります。バラク・オバマやハーバード大学は、中国共産党のプレゼンス増大を歓迎しているということなのでしょうか?」
>ジェーンは深くため息をついた。
>「ハーバード大学に留学した日本人には、真珠湾奇襲攻撃を立案・指揮した山本五十六や、『平成の失われた30年』と言われる日本の慢性不況やデフレを決定づけた竹中平蔵に加藤寛… 問題人物を数え上げたら切りが無いわ。
これでは、もう『アメリカを代表する高等教育機関』とは言えないでしょう。
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ハーバード大学は、教育方針を抜本的に改めるしかないでしょうね」
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>### ハーバードの影と国際社会への責任
>レセプション会場の賑わいが、二人の間で交わされる深刻な会話とは対照的に響いた。
>ジェーンとイ・ソジュンは、ハーバード大学という巨大な象徴が、自らの理念や歴史に矛盾を抱えているのではないかという疑念を深めていた。
>ハーバード大学は、世界中の優秀な学生が集まる最高峰の学び舎として知られている。しかし、その輝かしい名声の裏で、彼らが批判する対象、すなわち中国共産党やテロ組織の行動原理と共鳴するかのような言動が見受けられることは、国際社会において大きな懸念材料となっている。
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