【社会】2006年横須賀で起きた海軍兵士による強盗殺人 米政府が遺族に示談申し入れ 確定判決額の4割2700万円提示
JNN(TBS):2016年6月8日(水) 5時45分
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2006年に神奈川県横須賀市で起きたアメリカ海軍の兵士の男による強盗殺人事件で、アメリカ政府が遺族に対し、「見舞金」の支払いによる示談を申し入れていることがわかりました。
この事件は2006年1月、神奈川県横須賀市で、出勤途中のパート社員・佐藤好重さん(当時56)が、アメリカ海軍の空母の乗組員だった兵士の男に金を奪われ、殺害されたものです。
アメリカ兵の男は、無期懲役の判決が確定し、現在服役中で、また、男に対しておよそ6500万円の損害賠償の支払いを命じる判決も確定しています。
日米地位協定では、事件や事故を起こしたアメリカ兵に賠償の支払い能力が無い場合、アメリカ政府が代わりに支払う制度がありますが、関係者によりますと、去年6月、アメリカ政府が、遺族に対し「見舞金」として確定判決額のおよそ4割に留まるおよそ2700万円の支払いを提示したということです。
また、「見舞金」を支払うことの条件として、「アメリカ政府と、佐藤さんを殺害した兵士の男を永久に免責する」ことが示されたということです。
日米地位協定の取り決めでは、民事訴訟の判決額とアメリカ政府から提示された「見舞金」の金額が異なる場合、差額は、「日本政府が支払うよう努力する」となっていますが、遺族の男性は、「アメリカ側が全額を支払うべき」として、「見舞金」の受け取りを断っています。