オフィスや家庭に引いている固定回線でも新たな速度制限が進みそうだ。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)のインターネット接続サービス「OCN」は6月1日から、
混雑が発生すると通信量が多い回線から順に速度を抑えていくむねを発表した。
NTT Comの説明によると、 OCN では通信量が増えていくなか、通信設備の増設に努めてきた。
しかしインターネット上での動画視聴などが増え、回線を使う人もその頻度も多くなり、
たくさんの人の利用が集中すると、通信速度が大きく低下する事態も発生している。
そこで「公平性」を保つために速度制限をかけることにしたそう。
OCNが管理している通信設備ごとに行う。
1つの設備で複数の家庭やオフィスの回線を受け持っており、
混雑が発生すると同じ設備を利用している通信量が多い回線から順に、
通信速度をほかの回線と同水準まで一時制御する。
いったいどれくらいの時間に、どれくらい通信をしたら制限対象になるのかというと、
NTT Comは「同じ通信設備を利用する他の人の利用状況によって大きく変化する」と説明している。
そう言われてもなかなか判断がしにくく、個人はともかくOCNを使っている企業などは頭を悩ませるところではないだろうか。
対象サービスをみると、個人向けは次の通り。
「OCN 光」
「OCN 光 with フレッツ」
「OCN 光 『フレッツ』」
「OCN for ドコモ光」
企業向けは次の通りだ。
「OCN 光」
「OCN 光 『フレッツ』」
「OCN 光サービス(F)」
「OCNバーチャルコネクトサービス」
該当するサービスを契約していれば、メールなどで順次案内が届く。
なお、NTT Comは従来、1日あたり30GB以上のデータを「送信」している個人や企業に制限をかけていたが、
新たな速度制限を導入するのに伴ってこれは廃止するそう。
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20160302/Jic_200322.html