こないだ党の軍事会議に行った。
みんなそこそこ成功してるやつばっかで、神学校出身の
元強盗の俺は肩身がせまい。
オーケーわかってる、そんなことは予期してたさ。
俺はおもむろにヴォロシーロフに呼び出され「ちょっと失礼」と言って席をたつ。
(もちろんヴォロシーロフは仕込みである)
「なに!白軍が侵攻・・・」
(聞きかじった言葉を適当に)
「かまわん!撃って撃って撃ちまくれ!そうだ全部だ!」
(声を荒げてみせる。俺も何が全部なのかわからない。)
「責任は全部俺が取る。余計なことは考えるな!」
会話をおわり、席へ戻る。「ゴメン、ちょとしたトラブルで・・・」
みんな、口をポカンと開けて俺を見ている。
数分後再びヴォロシーロフに来させて・・・。
「よし、転じたか!一気に戦車で攻め込め!」
(気分はウォール街のマイケル)
「やったか!300?310?よし、よくやった!!(小さくガッツポーズ)」(もう単位などどうでもいい、みんなに任せとく)
「フゥーーーーーーっ」
大きな溜息をつきながら、席へ戻る。俺は大満足。
するとみんなが何かコソコソ話してる。気のせいかクスクスと
笑い声らしきものも。そしてトロツキーが失笑まじりにつぶやく。
「同志、戦況の情報はすべて把握している。君のあの脳筋将軍どのは敗北しつつあることもな。
あと、戦車なんか無いだろ。」
みなさん大爆笑。