展覧会概要
1886年、パリ。第8回目にして最後となった印象派展で、劇的な出来事が起こりました。ジョルジュ・スーラをはじめとする一群の画家たちによって、かつてない描法の誕生を告げる作品が出品されたのです。それらの作品は、印象派における色彩の役割を継承しながらも、光学や色彩に関する科学的理論に基づいて色調を分割し、細かな点描で画面を構成するというものでした。「新印象派」と名づけられたこの画期的スタイルが、数多くの作家たちを巻き込みながら国際的な発展と変遷を遂げ、20世紀美術の色彩表現に多大な影響を与えていくプロセスを、世界各地から集められた優品の数々によってたどります。
主催
あべのハルカス美術館、日本経済新聞社