高市氏が取り組む内外の課題は山積している
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK038CC0T01C25A0000000/
最初の関門は党役員や閣僚の人事で、挙党態勢を築けるかだ。総裁選ではパーティー収入の不記載
問題の震源地となった旧安倍派議員らから多くの支援を受けた。高市氏はこうした議員を要職に起
用しても問題はないとするが、国民が納得する説明が必要だろう。
参院選大敗の一因となった「政治とカネ」は議論が深まっていない。政治資金問題などで実効性の
ある改革を打ち出せなければ、参院選の総括で誓った「解党的出直し」は実現しない。
高市氏が保守層を意識する持論にこだわれば、野党の一部との協力も遠のきかねない。安定と協調
に軸足を置く政治姿勢に徹してもらいたい。